カフェをしたいと思っている方へ
飲食店経験の無い私が、今年6年目を迎えるカフェ営業で感じた事反省した事を12回に渡りブログに綴ってきました。イラストレーター編より反響が面白く、楽しい意見や厳しい意見を沢山頂くことがありました。
その中で特に感じたのはカフェ経営で「あのお店に勝った」「あの新しくできたカフェに負けた」の勝ち負けでは無く、毎日をただ「当たり前」に年月を紡いでいくものだという事でした。その「当たり前」とは経営者は勿論、フロアのスタッフの接客と環境作り、キッチンの仕込みや仕上げや日々の管理、仕入れ業者の努力、工務店のアフターケア、そして足を運んでくれるお客様がいてこその当たり前だということです。
どれかが欠けても、どれかが突出してもいけない微妙で絶妙なバランスこそ大切なんだと思います。
これからカフェをしたいと考えておられる方はきっと「お店の始め方」という種類のマニュアル本を沢山読んでおられると思います。私自身も沢山読み漁り、言い様のない不安に押しつぶれそうになったり、逆に楽しみで楽しみでしょうがない時もありました。ですがいざオープンすると、考えもしなかった沢山のトラブルや売上げの不安定さ、スタッフへの指導や人を雇うということ、悩みばかり積み重なっていき読み漁ったマニュアル本にはその答えが全く載っていなかった事に愕然としました。
それでも続けてこれたのは一つずつ自分のお店なりの対処法や解決法を見つけ、お客様の笑顔とスタッフの笑顔が増えたことが理由の一つです。自分の損得だけでなく、他の人がこのお店によって笑顔になるというのは価値の付けられない喜びになりました。
叶えたい夢や目標には完全な近道は無いかもしれません。ですが経験や勉強を日々続けることによって新しい自分だけの道が生まれてくるような気がします。
楽しく美味しいお店がもっと沢山増える街になりますように。
そして経営者やそこで働くスタッフ、お客様皆が楽しくなりますように。
少しステージを変えますが私はもっと頑張ります。カフェを始めて、後悔は全くありません。それが全ての答えでした。
そのカフェを始める前の勤務先は大好きな書店でした。
本を読むのは少し旅に出るような物だと思っています。次回からは書店で出会った私の大好きな作家さんとその書籍を、私なりの目線でご紹介しようと思っています。
かなり私の好みがはいっていますが、忙しくてお休みがない、少し嫌な事があって現実逃避したい、本は旅行券であり、薬であり、やる気の元であり、友人であり、とても楽しい存在です。一緒に好きな本や作家さんを探してみませんか?
では、また日曜日に。
2011年から始めた「ゆるイラスト教室」と同年プロデュースと店長をしている「Non café(米子市)」とイラストレーターを毎日のほほんと楽しみながら奮闘しています。
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