心が解き放たれるのを許してくれるBGM
言葉が全く意味分からないのに、曲調や声や雰囲気で好きになってしまう事が多い洋楽は一度好きになってしまうと何年も繰り返し聴くことが多い気がします。
日本のアーティストだとインタビューやメディアの対応など曲は好きだけど何か苦手かも…と思う人が多く、それで音楽への好き嫌いが増えたのも理由の一つです。
今回のアーティストは日本の反対側のスペイン生まれの若い女性で、偶然何かで耳にした途端に好きになってしまいました。カフェを始めるときも、彼女の曲は必ずBGMに加えようと心に決めていましたし、実際流してみるとどんな場面でもカフェの喧騒や静寂にも合っているので選択は間違いなかったなと今でも思っています。
Anni B Sweet(アニー・ビー・スウィート)
スペインのマラガ出身1987年生まれの彼女は、ハスキーな声でいて曲調はカントリーなので様々な世代の耳に懐かしいような気持ちになる不思議なアーティストです。
明るいテラスでスムージーを飲みながら聴くのも合っていますし、濃いめのマンデリンを煙草をくゆらせて本を読むのも合っているのでまさにカフェにピッタリのBGMを奏でてくれます。
おすすめの「Start,Restart,Undo」(2009)は1枚を通して爽快感や安定感があるので、ずっと流し続けていたいようなアルバムになっています。きっとキャンプなどの野外で聴いても心が解き放たれるのを許してくれそうな、そんな音楽です。シングルにもなっている「Take on Me」や「Motorway」も是非聴いて欲しい曲なんですよ。
「Oh,Monsters!」(2012)はそれよりも少し色濃く夕闇が包む、星空を眺めたくなるようなアルバムで、まるで上質な映画を観ているようなトリップを感じさせてくれます。
どの曲も彼女のスルスルと胃の中に落ちてくる声質と、その胃を優しくフワフワと守ってくれるスローアコースティックなギターの音はまさに胃に優しく、イライラしていた事と嫌な事が溶けて無くなっていくような不思議な感覚になるのです。
日本語の情報があまりない彼女ですが、遠く離れたこの日本の全く音楽に詳しくない私にも響く曲を作り歌う彼女がとても眩しく、カフェで流れる度に心が再生するような気分になるのです。
それはきっと本人には届かないことは分かっているのですが、音楽とはやっぱり素晴らしく、気軽に楽しめる環境に感謝すべき事なんだなと思えてくるのです。
よかったら是非聴いてみて下さいね。
2011年から始めた「ゆるイラスト教室」と同年プロデュースと店長をしている「Non café(米子市)」とイラストレーターを毎日のほほんと楽しみながら奮闘しています。
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