あなたが毎日仕事を頑張っていたり、子どもの為に家事や周りの用事のために動き回っていたり誰かのためにと一生懸命過ごしている事が上手く回らなくなったとき、途端に何もかもに悲しくなったり腹が立つことがあると思います。

わたしはこんなに頑張っているのに

今は無理しないといけないのに

何もかもうまくいかない気がする

そう思えば思う程目の前のことしか見えなくなり、視野はあっという間にどんどん狭くなっていき、自然と呼吸も浅くなり、余裕がなくなりイライラして昨日とは何も変わらない状況なのに急に全部のスケジュールや周りの人が敵になってしまうような感覚に襲われてしまうことになるのです。

そんな時、自らの作った妄想に押し潰れないよう一度立て直しにかからないといけないのですが、それが気持ちの切り替え11つ目になります。

なぜ、気分の波が出来るのかを考えてみたとき様々な事が自分の身体や気持ちにのしかかっている事に気付いたのです。もともと女性には1ヶ月間に4回人格が変わると言われている程気分の波が激しくなるように出来ていて、それをいかにうまく把握してスケジュールや気持ちを切り替えることが出来るか、というのが妄想に押し潰れ感情の沼に沈まない一つの手立てだと思います。

まず女性の4回変わる人格の一つがリセット期と言われる生理初日からの1週間は、気分を安定させる成分が急激に減るため疲労やイライラが不安に繋がり気分が落ち込みやすくなり、キラキラ期と言われる生理が終わった直後から女性ホルモンが徐々に増えていくため集中力も上がり肌に艶が出てきます。ニュートラル期と言われるその後の1週間は気分安定のホルモンと幸せを感じるホルモンが増えて安心感や安らぎ、幸福感を感じやすくなる反面少しずつ落ち込みを感じどこか寂しくなる人も増えてきます。そしてその後のアンバランス期と言われる1週間は身体に水分を溜め込むようになるので、むくんだり吐き気や頭痛に悩まされる女性も多くいるのです。

詳しいホルモンの名前は割愛しましたが、女性である以上このように切っても切れないもののサイクルを把握し、納得し諦めるところは潔く諦めることも仕方ないのだと気持ちが切り替わるキッカケになる事もあるのです。

私自身はそんなに気分の浮き沈みが激しくない方ですが、それでもよく考えてみると女性特有の気分の波が少なからずあり、そんな目に見えないものに自分が支配されていると思うとどう戦って良いのか分からずお手上げになってしまったのです。そのお手上げ状態の時の2年前、乳がんが分かり今も治療を続けていますがその投薬もホルモンに的を絞った治療なのです。その投薬を始める前、自分がどう変化していくのかが怖くなり素人ながら薬について勉強し、担当の医師と知り合いの薬剤師さんに詳しく聞きながらたどり着いたのは逆にそれらをコントロールして生活を送ったり、家族や知人の中で自分の良いところも嫌なところも受け止めてくれる人には存分に甘えバランスをとっていくしかないと思えてきたのです。

いつもにこにこ過ごしている人にだって悲しいことや腹の立つこと、悔しいことや落ち込むことだってありますし逆にいつもプリプリしている人にだって嬉しいことや心が弾むほど幸せを感じることだってあるはずです。

人の悩みの重さが分からないように、自分の悩みの重さも伝わらないものなので闇雲に妄想するのではなく少し諦めて甘やかしてみて下さいね。

何もかも上手くいかなくて思い通りにいかない時は、心と身体がアンバランスな時期なのだと優先順位の低いものから手放したり諦めることも次にくる楽しい波にのれないのだと思います。妄想で重い足取りにするのも自分、軽くするのも自分、と思えば手放すことは悪くないのだと思っています。