自分のスイッチを意識的につくる

岩上 喜実

頭がボーッとして仕事に行かなきゃいけないのにだるい感じの時や、折角のお休みなのに頭が仕事モードから離れずに結局お休みにならなかった。…なんて事が昔はよくあって、気持ちの切り替えが中々出来ずに身体に疲れが溜まったり、脳が休まなくて珍しくネガティブになって一人で泣いてしまったり、と困った性格でした。カフェを始めて飲食店でのお仕事、イラストレーターとしてのお仕事、お休みをどう切り替えていくかを自分への課題にしていたので自分だけが分かる「スイッチ」を作ればいいのではと思い意識的に作ってみました。

まずは仕事モードに切り替えるときは「手帳を開く」という行為が「ON」という事を自分で植え付けました。手帳には仕事のことしか書いていないし、やらなければならない事がずらっと記入してあるので必然と開くと共に仕事モードに切り替わります。カフェの事、イラストの事、イラスト教室の事は全て同時進行で考えるので一気に進んでいきます。

色んな仕事を終えて心から休む時は「柑橘系のハンドクリームを塗る」という行為が「OFF」になります。ですから仕事中のハンドクリームは無香、プライベート用は柑橘と分けて香りを嗅いで深呼吸をすると私の中で「はい、仕事終わり。おつかれさま」と一区切りが付き完全なダラダラ人間になります。うっかりダラダラしている時に手帳を開くと気持ちがザワザワしますし、仕事中に柑橘のハンドクリームを塗ると気持ちがダラ〜ッとなります。

自分で自分を洗脳するように意識したら今は100%仕事集中、100%お休みに集中ができるようになりました。

そしてお休みの日にする自分だけの気分転換を決めたら楽しみが待っている気がしてわくわくした気持ちで眠ることが出来ます。


たくさん面倒な料理を作り

好きな作家の本を読み

好きな場所でぼーっとする

これで心の充電が出来て仕事もがんばれます。切り返えスイッチは自分で作ることが働く大人の一歩なのではと思います。

お仕事を続ける大切な事といえば、印税やギャラの事。最初はどう設定していいのか分かりませんでしたが…
またそれは、次回に。

 

岩上 喜実
イラストレーター、イラストエッセイスト
18歳から書籍挿絵、企業キャラクター、CMイラストを描く山陰在住イラストレーター兼イラストエッセイスト。挿絵書籍と自身が描くイラストエッセイを合わせて、文庫化と海外出版含めて2005年から現在で29冊刊行。
2011年から始めた「ゆるイラスト教室」と同年プロデュースと店長をしている「Non café(米子市)」とイラストレーターを毎日のほほんと楽しみながら奮闘しています。
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