自分だけのお洒落を楽しみたいと思ったお洒落奥手な私。
お洒落をしている方が本当に羨ましく思います。流行のシルエットや今しか出来ないスタイルを楽しんでいる方を見ると、途端に自分の格好が恥ずかしくなります。学生時代にがんばって買ったバッグやシャツを未だにレギュラーで着ていたり、ブランド名が覚えられなかったり、苦手で身につけたくない物が多かったり、冒険をしなかったりと昔からお洒落に関しては奥手で困っています。街中で可愛い子を見たりお店に来るお客様の可愛い姿を見たり、可愛いお友達を見ると羨ましいな!となってしまいます。
そんなお洒落に疎い私がずっと可愛くてお洒落だなと思っている、女優でありエッセイストの方がいます。マッシュルームのヘアスタイルにニッコリ笑顔が素敵な『菊池亜希子さん』です。自身が編集されていたムック本「マッシュ」はページディレクションやキャスティング、文章はもちろんイラストや文章もモデルも全て行っていたこのムック本は毎号「地味に可愛い」で溢れていて定期購読していました。特集も「男子」(Vol.2)「バカ」(Vol.4)「かわいいの向こう側」(Vol.8)など通常の雑誌をほとんど読まなくなった私が、発刊がいつも楽しみで、中学生の頃初めてお洒落雑誌を読んだ時のようなワクワク感がいつもありました。
文章もしなやかな流れで読みやすく、するすると進んでいけるのですが語尾が若干強いのです。他の作家さんや色んな方のブログでよく見る、自分が無い文章を読む気持ち悪さを知っていたので、ものすごく意志が強いけれど押しつけがましくない文章がとても気持ちが良いのです。それを常に統一し続ける強さも魅力なのです。
「マッシュ」とは別にお洒落のことをまとめたムック本「おしゃれのはなし。」はお洒落とは自分を表現する一つの手段というのがとてもよく分かります。好きな人に会うからこの服が着たい、友達と遊ぶから流行のバッグを持ちたい、それと同じように好きな毎日を過ごしたい、それを叶えてくれる自分だけのお洒落を大切にする事ってとても大切だなと思ったのです。
好きな服を、バランスや色使いなど時期によって鏡の前でコーディネートしたり悩んだりしてカフェに行ったり、仕事に行ったり友達と会ってお茶したりする。お洒落をするってそれらをランクアップさせてくれる術なんだなとこの本を読んだ時に感じたのです。ヘアスタイルも、ネイルも、靴も、バッグも、自分の好きなものだと自然と笑顔になって、とてもそういうのがいいなと思うのです。
色んな職業の方に会いに行く「菊池亜希子のおじゃまします」は料理家や音楽家、家具屋さんやデザイナーさんに会いに行き対談をする1冊なのですが、会いに行く方の予習はもちろん、その方が喜んでくれるよう手土産や服のコーディネートを考える手順が可愛らしいのです。こうやって考える時間からもうお会いしている気分になるのって、とても自分も幸せになるんですよね。
レポートはみっしりと埋められたイラストとエッセイで、何度読んでも楽しい気分になり、大人の社会見学を計画したくなりました。私だったら何処に、どういった服で行こう?お洒落が苦手な私でもそう思わせてくれる不思議な文章とイラストと魅力たっぷりな菊池亜希子さんなのです。
今の私、何を着たらいいのだろう?そういった悩みが増えてくる年頃の女性に、きっとリラックスと楽しさをくれる本達です。
カフェに持ち込んで、エスプレッソマシンの音を聞きながら温かいカフェラテとスイーツを楽しみたくなる、そんな作家さんなのです。
「おしゃれのはなし。」小学館ムック 9784091036230
「菊池亜希子のおじゃまします」集英社 9784087807127
2011年から始めた「ゆるイラスト教室」と同年プロデュースと店長をしている「Non café(米子市)」とイラストレーターを毎日のほほんと楽しみながら奮闘しています。
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